計算データファイルを開く処理、閉じる処理の記述¶
計算データファイルを開く処理、閉じる処理を記述します。
ソルバーは、処理開始時に計算データファイルを開き、終了時に計算データファイルを 閉じる必要があります。
iRIC は引数として計算データファイルのファイル名を渡すため、 そのファイルを開きます。
Intel Fortran Compiler での引数の取得方法を Fortran プログラムでの引数の読み込み処理 で説明していますので、参考にしてください。
計算データファイルを開く処理と閉じる処理を追記したソースコードを リスト 7 に示します。強調して示したのが追記した部分です。
1program SampleProgram
2 use iric
3 implicit none
4 integer:: fin, ier
5 integer:: icount, istatus
6 character(200)::condFile
7
8 write(*,*) "Sample Program"
9
10 icount = nargs()
11 if ( icount.eq.2 ) then
12 call getarg(1, condFile, istatus)
13 else
14 write(*,*) "Input File not specified."
15 stop
16 endif
17
18 ! 計算データファイルを開く
19 call cg_iric_open(condFile, IRIC_MODE_MODIFY, fin, ier)
20 if (ier /=0) stop "*** Open error of CGNS file ***"
21
22 ! 計算データファイルを閉じる
23 call cg_iric_close(fin, ier)
24 stop
25end program SampleProgram
骨組みの作成 と同様に、ファイルのコンパイルと、 実行プログラムの配置を行います。
骨組みの作成 と同様の手順で、iRIC からソルバーが正しく起動できるか 確認します。エラーメッセージが表示されずに終了すれば成功です。
この節で追加した関数の詳細については、 CGNS ファイルを開く, CGNSファイルを閉じる を参照してください。