ソルバーのバージョンアップ時の注意点

ソルバーをバージョンアップする際は、ソルバーそのものを改変するとともに、ソルバー定義ファイルを更新する必要があります。 ソルバー定義ファイルを更新する際の注意点について、以下に示します。

  • SolverDefinition 要素の name 属性は編集しないでください。 name 属性が異なると、iRIC は別のソルバーとみなし、過去のソルバー用に作成したプロジェクトファイルは 読み込めなくなります。
  • SolverDefinition 要素の caption属性を変更してください。caption 属性は、ソルバーの名前とバージョンの情報を保持する任意の文字列ですので、例えば "Sample Solver 1.0"、"Sample Solver 3.2 Beta", "Sample Solver 3.0 RC1" など任意の形式でバージョンを記述できます。下で示す version 属性とは独立に設定できます。
  • SolverDefinition 要素の version 属性を、 表 55 のポリシーに従って変更して下さい。

なお、バージョン番号は、例えば "3.1.4" などのように、 "." で区切られた番号から 構成されます。先頭から順に "メジャー番号"、 "マイナー番号"、 "修正番号" と呼びます。 修正番号は省略可能です。

表 55 更新するバージョン番号の構成要素
更新する要素 更新する条件
メジャー番号 入力する格子・計算条件が過去のものと全く互換性のなくなる、大きな変更を行った場合 2.1 --> 3.0
マイナー番号 入力する格子・計算条件に項目を追加したが、入力されなかった場合はデフォルト値で実行すれば問題ない変更を行った場合 2.1 --> 2.2
修正番号 入力する格子・計算条件には全く変更がなく、内部のアルゴリズムの変更やバグの修正のみを行った場合 2.1 --> 2.1.1

なお、バージョン番号が異なるプロジェクトファイルの互換性については、iRIC では以下のように扱われます。

  • メジャー番号が異なるソルバーのプロジェクトファイルは、互換性がない。
  • マイナー番号が異なるだけのソルバーのプロジェクトファイルは、より古いものであれば互換性がある。
  • 修正番号が異なるだけのソルバーのプロジェクトファイルは、常に互換性がある。

ソルバーとプロジェクトファイルのバージョン番号と、互換性の例を 図 61 に示します。

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図 61 ソルバー・プロジェクトファイルのバージョン番号と互換性の例

バージョン番号の増やし方の基本方針は 表 55 で示したとおりですが、最終的には、プロジェクトファイルの互換性を考慮して ソルバー開発者の方がご判断ください。

また、同一のソルバーの異なるバージョンを、同じ環境に混在させたい場合は、 solvers フォルダの下に、異なる名前でフォルダを作成し、その中にそれぞれ異なる バージョンのソルバーを配置することができます。 フォルダの名前は、ソルバーの名前とは独立につけることができます。