計算結果の出力

CGNSファイルに、計算結果を出力します。

iRIClib で出力できる計算結果は、大きく以下に分類されます。

  • 1つのタイムステップで1つ値を持つ計算結果
  • 格子点ごとに値を持つ計算結果
  • 格子セルごとに値を持つ計算結果
  • 格子辺ごとに値を持つ計算結果
  • 粒子の座標ごとに値を持つ計算結果
  • 粒子の座標ごとに値を持つ計算結果 (複数グループ可)
  • ポリゴンもしくは折れ線ごとに値を持つ計算結果

どの種類の計算結果を出力する場合も、 表 68表 69 に示す関数は必ず使用します。

計算結果の分類ごとの固有の関数は、 1つのタイムステップで1つ値を持つ計算結果ポリゴンもしくは折れ線ごとに値を持つ計算結果 をそれぞれ参照してください。

表 68 計算結果の出力の開始前、終了後に利用する関数
関数 備考
iric_check_cancel_f ユーザがソルバーの実行をキャンセルしたか確認する
iric_check_lock_f CGNSファイルが GUI によってロックされているか確認する
iric_write_sol_start_f 計算結果の出力開始をGUIに通知する
iric_write_sol_end_f 計算結果の出力終了をGUIに通知する
cg_iric_flush_f 計算結果の出力をファイルに書き込む
表 69 時刻・ループ回数の出力に利用する関数
関数 備考
cg_iric_write_sol_time_f 時刻を出力する
cg_iric_write_sol_iteration_f ループ回数を出力する

注釈

ベクトル量とスカラー量

iRIClib では、ベクトル量の計算結果とスカラー量の計算結果は、 同じ関数を使って出力を行います。

ベクトル量の計算結果を出力する場合は、 "VelocityX", "VelocityY" などの名前で各成分を出力してください。

スカラー量の計算結果の出力で、名前の最後に "X", "Y", "Z" を使った場合、 GUI で正しく読み込まれず可視化できませんのでご注意下さい。 小文字の "x", "y", "z" は問題なく使用できます。

注釈

計算結果で使用する特別な名前

計算結果について、iRIC では特別な名前が定義されており、 特定の目的で使用される結果ではその名前を使用する必要があります。 特別な計算結果の名前については 計算結果 を参照してください。

注釈

格子点・格子セル・格子エッジ

格子に関係する計算結果は、格子点で出力する方法、格子セルで出力する 方法、格子エッジで出力する方法があります。

基本的には、ソルバにおいて変数がどこで定義されているかによって、どの方法で 計算結果を出力するかを選択してください。

ただし、ベクトル量については格子点で出力してください。格子セル・格子エッジで ベクトル量を出力しても、矢印、流線、パーティクルの描画はできません。